かまきりのかまちゃんとの出会いと別れ ぱんだぐみ

 1人の園児が「みつけたの!」と嬉しそうに連れてきた1匹のかまきり。子どもたちと話し合いクラスで飼うことになりました。

初めは、観察しているだけの子どもたち。そこで、園にある図鑑からかまきりのページを開き、「〇〇たべるんだって!」「目が大きくなったり小さくなったりするの⁈」など調べ始めました。名前も子どもからで話し合い「かまちゃん」に決定!「かまちゃんげんきかな?」「かまちゃんおはよう!」など話しかける姿が増え、日に日に愛着も増していきました。

 グランドに出るとかまちゃんのごはんになる虫探し。バッタを見つけ虫かごに投入。しばらくして虫かごを覗いた子がバッタを食べている様子に気づき、みんなで観察。初めて見る捕食の瞬間。子どもたちにとっては衝撃的だったようです。「バッタさんかわいそう」の声も上がりましたが、じっと観察し何かを感じ取っているようでした。

 その後、思うように虫は見つからずだんだん元気がなく弱っていくかまちゃん。再び子どもたちと話し合い。「まだ飼いたい」「外に逃がしてあげよう」様々な意見が出ましたが、外に行ったら自分で虫を見つけて食べられるかもしれないとの考えから、お外に逃がすことになりました。

 その日の午後、グランドの花壇にそっとかまちゃんを置いてみます。「元気になってね!」「またあおうね」とやさしく声を掛け、そっと見守っていました。中には大号泣する子も。言葉にできない感情や心の揺れって大切な経験ですよね。

 今でも外に行くと「かまちゃんいるかなぁ」と探したり、お部屋では折り紙でかまちゃんを作って飾ったりする姿が見られます。今回のかまきりの飼育では、生き物を飼う難しさ、お別れする悲しさ、生きるために命が必要など、たくさんの気づきや学びがありました。