片付けは学びの宝庫

 自由遊びの時間です。ラキューという小さなパーツを組み立ててつくるブロックをして遊んでいます。友だちと一緒に「何を作ろうか?」と、会話をしながら取り組んでいました。文字や数量・図形に興味関心が深まり、説明書(作り方)を見ながら、真剣に取り組む姿も見られています。

 保育者は、同じ形のブロックを探している子どもたちの姿からヒントを得て、仕切りのあるケースを用意しました。すると、子どもたち同士で「片付けの仕方」を考え話し合い、皆に広げていました。

 

 子どもたちは、ブロックの中から「同じ形さがし」をして、毎日、綺麗に片付けをしています。図形の学習にも出てくる「同じ形さがし」の問題を、生活の中で体験を通じて学んでいる子どもたちです。「自分で判断する力」「自分で考える力」「最後まで諦めずに取り組む力」が高まることで、後に認知能力(学力)も自然と向上します。

 

 保育者が「きれいに片付けができたね!」と、子どもたちに声をかけると「そろえて片付けると使いやすいよ♪」「小さい頃から片付けてるよ♪」と、嬉しそうに話していました。

 

 遊びや生活の中で、様々なことを考えながら最後まで取り組むことで「非認知能力(生きる力)」が養われていきます。また、細かい作業を行うことで手指の力も養われ、就学してからの学力向上にも繋がっていきます。